The Sun Rises

皆様、おこもり生活、エンジョイしてますか?私、もう毎度毎度お伝えする必要もないんじゃないかってぐらい、最高に楽しんでおります。数日前、ようやく島のクリエイターライセンスを取得、いよいよ開拓の大工事が始まったのですが、できることが多すぎて収拾がつかず、昨晩はPhotoshopで島設計図を描いていたら、夜が明けておりました。アホw。とにかく、ごはんも美味しいし、いやってほど眠れるし、超快適に過ごしています。

さて、前回、虹からつながるNYのハッピーなムーブメントについて書いてみたのですが、そういえば、以前虹を描いたドローイングシリーズがあったなという事を思い出しましたので、今回はそのシリーズ「The Sun Rises」について少しお話したいと思います。

このシリーズは2011年春、私が大学院でファインアートを学んでいた頃に起こった、東日本大震災に向けて描いたドローイングシリーズです。初めて、社会や自分の周りで起こっていること、外の世界へ作品を通してメッセージを発信する事、そして作品と向き合う自分以外の誰かを意識して描いたシリーズです。

その頃、「作品を作る事の意味」や「自分自身とは?」というような事について色々考えていた時期で、自分でも気づかないような、深い暗い部分に焦点をあてて色々探っておりました。色々な縛りを一度すべてリセットして、基本に戻ってやり直してみて、そこからどんな世界が出てくるのか、見えてくるのか、という事に挑戦していたので、画材は美大生の基本、木炭と紙のみ。毎晩素振り1000回みたいな、ストイックなドローイングをくる日もくる日も続けておりました。(とはいえ、基本描いてるのは真っ黒なクマなんですけど)

そこで起こった天変地異。テレビから、ネットから流れてくる変わり果てた日本の景色。スクリーンを挟んでいるせいか、海外にいたせいかよくわからないのですが、あまりにも悲惨な景色すぎて、リアルなのにリアルでないような、なんだか頭と体と心が切り離されたような不思議な感覚に襲われました。同時に、何もできない虚無感にも襲われました。

いったい自分に何ができるんだ?何をするんだ?と毎日自問自答した結果、結局絵しか描けないじゃねーか、真っ黒なクマばっか描いてるバアイじゃねぇ!…という結論に達しまして、絵で何ができるかわからないけど、とりあえず、コレきっかけで、ほんの少しでも気がまぎれたり、気分が軽くなったりすればいいな、という願いを込めて生まれたのが、「The Sun Rises」シリーズの4つの作品です。

子供が描いたような超巨大クマちゃんたちとお花(Size: 122 CM x 91.5 CM)、とびきりカラフルな色を敢えて選びました。さらにBearömixxのクマは、常に無表情であることをモットーとしているのですが(これについてはいずれお話します)、このシリーズだけは、みんなほんのり笑顔です。そして各々に、日本人の心に息づくテーマが込められています。

[The Sun Rises Over And Over Again]

「陽はまた何度でも登る」

心に、大きくて明るい太陽の光が照らしますように、と、何度でも何度でも立ちあがるという願いを込めて描いたクマちゃんです。大きなお花はハイビスカスをイメージしましたが、架空の植物です。

[The Island Called Akitsushima]

「秋津島と呼ばれた島」

秋津島=日本列島のことです。日本書紀によると、初代神武天皇が日本を高所から眺めた時、「この島はトンボが番っている姿にそっくりだ」と言ったことから、秋津島とよぶようになったと記されています。当時トンボは秋津虫と呼ばれておりまして、さらにトーテムアニマルでは「勝利」を意味する虫であることから、「この難局に負けない」という意味を込めて、また、赤トンボは日本固有種ということで、大きな赤トンボを描きました。めずらしく、クマじゃない!

[Someiyoshino Foever]

「ソメイヨシノよ、永遠に」

言わずもがな、日本人の大好きなソメイヨシノの桜クマです。なんでしょうね、日本人を優しく包み癒すソメイヨシノのパワーは…。

[Look Up! A Happy Rainbow In The Sky]

「見上げてごらん、ハッピーな虹が見えるよ!」

名曲「上を向いて歩こう」から着想を得た作品。今回の記事を書くきっかけにもなった大きなクマ虹!とにかく、当時自分の持っている出来る限りのハッピーパワーをふんだんに詰め込んだ大きな虹です

いかがでしたでしょうか?

このクマちゃんたちが、実際、どのような働きをするのか、はたまたまったく何も起こらないただの絵なのか分かりませんが、Bearömixxのクマたちが、少しでも楽しい時間のきっかけになれたら幸いです。

現在も世界中で難局が続いておりますが、皆様、どうぞ心にデッカイ太陽と、大きな虹を抱えながら、共に乗り越えてゆきましょうね〜…と、この締めの一文を書いている途中で、なんと私のiPod nanoから偶然にも「Over The Rainbow」が流れてきたので、ぜひ皆様もお聞きくださいませ〜。それではまた!

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