新たなチームメイト

皆様、いかがおすごしでしょうか〜。ほんのり蒸し暑い本日のNY、いよいよ来週より経済活動再開フェーズ2に突入でございます。フェーズ2では、小売り、店外での飲食、商業ビルの運営、不動産業、清掃など、かなり多くの職種の活動が再開となります。中でも私が最も嬉しいのは、ヘアサロンの活動再開!普段からおこもり生活上等、なんなら半年以上でもオッケーな私でございますが、正直、ヘアカットできない事が一番キツかった!強制おこもり期間があと1ヶ月伸びてたら、間違いなくセルフバリカンかましてましたw。どーせ誰にも会えないんだもん。帽子かぶってたらバレないじゃないですか、ねぇ?

さてさて、早速本日のネタにまいりましょう。もちろん、バリカン丸刈りの話ではございません。自主的おこもり生活を開始してから約4ヶ月強の期間中、何度か塗り絵ネタ(#1  #2) を投稿して実感したのですが、今、私の中でドローイング、特に色鉛筆が激アツなのです。そこで本日は、Bearömixxが新に導入した画材を、この特殊環境下を経験したことで変化を余儀なくされた制作スタイルと、それによって芽生えた新な興味などを織り交ぜながら、お話したいと思います。

まず初めに、こちらの作品をごらんくださいませ。

以前よりココで投稿しております「PORTRAIT」というシリーズの作品たちです。こちらは「ちゃんとしたクマを描いてみよう」という決意のもとに始めたドローイングシリーズで、最初の1枚から5年たった現在も、飽きずに絶賛随意製作中です。ちゃんとしたクマって何やねん、て話ですが、これを語りだすと本日のネタから少し逸れてしまうので、詳しくは後日お話しするとして、こちらのシリーズ、アクリル絵具&鉛筆の下絵ベースに色鉛筆一本という、私にしては非常にシンプルな画材で制作しております。

コチラが「POARTRAIT」シリーズで使用している色鉛筆「KARAT / AQUARELL」の36色セット。ドイツが誇る筆記用具の超老舗ステッドラー社の色鉛筆で、紙と色の接着具合や塗り広がり具合が絶妙、発色に品があってとても気に入っております。最大の特徴は、塗った後水を含ませた筆で塗ると、水彩に変化すること。1つの画材でまったく違った表情を見せてくれるので、使っていてとても楽しい色鉛筆です。

上の画像は、KARATで塗った後、さらにその上から水を含ませた筆で塗ったものです。実はこの効果、先にご紹介した「PORTRAIT」シリーズの目の部分で使っています。他のところとは少し違った質感にしたかったので、あえて水彩調にしているんですけど……言われないと気づかないですよねw。側面が銀色のモノは新装丁なので、よく使う色、あまり使わない色がよくわかります。

実はこの色鉛筆、ぶっちゃけ特にこだわって選んだワケではなく、大阪のデザイン専門学校に入学時、エントリーセットとして購入したモノを「たまたま偶然」そのままずっと使い続けているだけのなのです。家にあったモノを何気に使い始めたら、とんでもなくスバラシイ画材だったという……。おそらく「PORTRAIT」シリーズは、芸術の神様に祝福されたプロジェクトなのでしょうw。

そもそも私のドローイングといえば、木炭とパステルがメイン画材でございました。使ったことのある方ならご存知だと思うのですが、コレ、どちらもめちゃくちゃ粉が飛びまくるんですよ。しかも私の木炭画、最低でも1m以上あるので、制作後は毎回顔も手もまっくろくろすけ、さらに粉を定着させるためにフィキサチーフ(定着スプレー)を毒ガスレベルで噴霧と、部屋も自身もエゲつなく汚れる作業ばかり。このような「暴れん坊スタイル」を実現させるためには、家とは別に制作スタジオを借りることが必須となっておりまして、おこもり生活開始前は毎日スタジオに出勤しておりました。しかしコロナ禍で激変した世界。当然私の制作活動も変化を余儀なくされました。今までのような暴れん坊スタイルでのお家作業は不可能、あえて同じ画材で制作するなら、どうしても1m以下のサイズでないと無理なのでした。

ここで一つ、Bearömixxのトンデモナイ秘密を打ち明けますが、私の絵画シリーズ、実は「デカイから、なんかイイ感じ」なんです。だから1m以下になると、急にショボ〜くなるんですw。まぁ、自分でそう思っているだけで、そんなことないと言ってくださる方も多々いらっしゃるのですが…。ここだけの話、インスタレーションや立体物って、素材そのものが持つ質感も手伝って、作っただけでなんとなくスゲー感が出るんですけど(注:考え方には個人差がありますw)、絵画って、己の力量とセンスがすっぽんぽん状態になるんですよね〜。だからサイズをドカンと大きくすればそれなりに迫力が出せるんですけど、小さくなればなるほど、より自分の力量があらわになって、まったく誤魔化しが効かなくなるという、非常に恐ろしく難しいジャンルなのです。

実は2月に自主的おこもりを開始してから、今年作ろうと思っていた色々な巨大木炭シリースのミニバージョンや、絵画の新シリーズをいくつか試作していたのですが、部屋が異常に汚れる → 小さくて出来がよくない → 己の力量を実感する → 気が滅入るの悪循環コースに突入してしまいまして、少しお高めなアクリル絵具を新たに購入しようと迷走しかかっていたのですが、そこで私の頬に見えないビンタをかましてくれたのが、先に紹介した「PORTRAIT」シリーズであり、ココではまだ1つしかご紹介できていないマーカーシリーズ「EVERYDAY DRAWINGS – PEN」です。

この二つの最大の共通点は、最小限のスペースで制作可能、身近にある気軽な画材であることなど、創作を始めるまでのキョリが最短なことです。机に座ればすぐに創作に向かえるというこの軽さ。それに比べて「暴れん坊スタイル」を実現させるために最低必要なのは、「場所」「下地の準備」「気合」「体力」「精神統一」…。今ここに書き並べて初めて気づいたのですが、クソ重いわっっwww!!!しかも創作開始までの距離の長いこと長いこと。こーんなに堅苦しく作業してたんですね。今の私に、こんなスポ根状態で制作なんてできるワケなかろうw。ムリムリw。

ふと「この状況下で無理せずできる作業をすることが、これからの制作活動のヒントとなる」気がし、先の二つのプロジェクトに加え、iPadによるデジタル画制作や、コチラの記事でもご紹介したドローイング → グラフィックデザインの技術を活かしたデジタル作品などの制作を進めていった結果、より率直に今のBearömixxの世界を表現できることに気がつきました。身も心もイイ感じに軽い。特に、色鉛筆で塗ることの癒し効果、スバラシイ!!!作っている本人もキモチイイ、見てくれたヒトも楽しい作品て、最高じゃないですか。

色鉛筆にとてつもなく可能性を感じた私、少し大きめの創作にも対応すべく、水彩ではない色鉛筆を検索しまくった結果、ヒットしたのが今回の本題であり、本日の締めでもある色鉛筆「PRISMACOLOR • SOFT CORE」の72色セットです。え?本題で締めるって?斬新でしょ〜♡
塗り心地はしっとりマットなのですが、素材感を残しつつ優しいフラットな画面を作り出せます。
開けたての並び。彩度によって分けられていますが、これでは私が作業しづらいので…
色相で並べ替えました。コレ、すべての画材の私自身のセレモニーみたいなモノです。どの画材も全部色相で並べ替えます。
新しい画材を購入したら必ず作るのが、オリジナルのカラーチャート。これを実際に見ながら、創作に使う色を決めたりします。もちろん、KARATのカラーチャートもありますよ。

以上が、おこもり生活中にチームBearömixxの新なメンバーとして加入した、PRISMACOLORの色鉛筆です。この色鉛筆で試してみたいアイデアがいくつかあるので、今から試作するのが楽しみでしかたありません。

コロナ禍で、仕事や生活環境など、今まで当たり前だったモノが激変した方、変化を余儀なくされた方、たくさんいらっしゃると思います。以前のやり方を無理やりでも継続すること、もしくは戻すことに囚われず、変化したことに慣れていく、抵抗せず流れに身を任すと、これからを快適に過ごす何らかのヒントを得られるかもしれません……し、得られないかもしれませんw。どちらにしましても、クソ重たく堅苦しいままでいると、この先絶対身が持たんぞということだけは、断言できる私でございます。

本題こそオマケのような本日のネタでございますが、斬新な構成ということで、いつものようにサラッと流してくださいませw。それでは皆様、どうぞお体に気をつけて、良き週末をお過ごしくださいませ。

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