何故ゆえに、クマ?

どどん!いきなりですが、コチラ、私の麗しい赤子時代(8ヶ月)のお写真でございます。今回の投稿、最初に白状しておきますが、この画像が「出落ち」ですw!

*出落ち:お笑いの用語で、登場した瞬間がすでに笑いを取る状態であること、出たそばからオチがついていること、などを意味する表現。 しばしば、最初がクライマックスでありその後は痛々しい雰囲気に陥ることを表す(Weblio辞書参照)

さて本日の記事ですが、なんと記念すべき10回目の投稿であります。そろそろちょっとぐらい作品やアートについて〜とか語らないと、無人島の開拓話ばかりになってしまいそうなので、ここで一発、Bearömixxの活動にまつわる大事なお話を一つしてみようと思います!

私、すでに何度もアピールしまくっていますが、長年「クマ」をモチーフに制作活動を行なっております。で、作品を見てくださった方から高確率で尋ねられるのが「どうしてクマをモチーフにしているの?」という質問。

それはね、ズバリ…

「クマが好きだから」

ぶっぶーーー!はい、不正解。いや、私の真の答えは「好きだから」しかないんですw。しかしですね、現代アート界に足の指の先っちょぐらいでも突っ込んでいる者の回答としましては、糞レベルの不正解なのでございます。それは何故か?欧米における現代アートという分野は、主に「自己哲学」および「社会や時代への問題提起」をビジュアルかつ言葉で表現する場だからです。つまり、作品の背景に、社会と繋がる明確な「理由」が、ビジュアルだけでなく「言葉」でしっかり説明されていないと、理解してもらえない、さらに、芸術として認めてもらえないんですよ。「好きだから」という理由を敢えて突き通すなら、なぜ好きなのか、自分の生い立ち、育った環境、嗜好、性癖も含めて自己分析した結果を、高尚かつ豊富な語彙でもって、それらしい「理由」を完璧に述べなければいけないのです。あ〜〜〜クッソめんどくさ〜〜〜〜〜〜〜〜〜。(注:意見には個人差があります)

なので私は、好きだから、の代わりにこう答えております。

「クマは、“人を癒す”という目的で作られた、世界で最初のキャラクターです(これについてはまたの機会にお話します)。マザー・テレサの”Peace begins with a smile.(平和は微笑みから始まる)”という言葉があります。Bearömixxのクマたちが、微笑み、ささやかな幸せや元気のきっかけになればいいなと思っています。だから、クマを主なモチーフとして作品を作っています」

Bearömixxは現代アートの主流である社会への怒りや問題提起ではなく、「癒し」や「楽しさ」をテーマに作られていて、それによって人と作品、世界を繋いでいく、だからこそ「癒し」の象徴である「クマ」がモチーフになっている、という考え方。

でもね〜、コレだと、順番が変わっちゃうんですよね。確かに、Bearömixxのステートメントで述べていない大切なテーマではあるんですが、これだと「コンセプトありてクマあり」じゃないですか。「クマありて、各プロジェクトのコンセプトあり」が本質なので、コレを現代アート的オフィシャル回答として、先に述べたコンセプトに絡めてうまく説明できるようにするのが、これからのBearömixx の課題です。ま、ぶっちゃけ、面白ければ何でもエエやん!と思うんですけどねw。

私も学生時代、「なぜクマなのか?」「なぜクマが好きなのか?」、理屈コネたがりな芸術科学生どもを納得させるべく、仕方な〜く自己分析してみたことがあるんですけど、「好き」な気持ちに理由など見つかるはずもなく、それじゃ一体「いつから好きになったのか?」と、昔のアルバムを漁ってみたところ、見つけ出したのが…そう、冒頭のお写真です!

右の椅子の上を見てください。ね!いますでしょ?白いクマがw!!!このクマ、めっっっちゃくちゃ好きだったんですよ!

実は私、赤子時代の記憶がバッチリ残っておりまして、この当時のことも覚えています。母親がとにかく整理魔で、撮った写真をすぐにアルバムにまとめていたので、撮影当時の記憶が消える前に何度も写真を見る機会があり、そのおかげでバッチリ残っていると思われます。

結局のところ、何故ゆえに、クマ?の問いに対しての答えは、やっぱり「好きだから」しかなく、そしてそれはおそらく、魂に深く刻まれた、前世からの何かなのかなのでしょう。じゃないと、生後8ヶ月でこんなにスキーーー!って気持ちになれるかい!尚、この「クマ好きの自覚」ですが、この後2段階の自覚を経て、「真のクマ好き」として覚醒してゆきます。そのお話はまたの機会に〜♡

ちなみに、私が白クマと思っているこの子、姉の話だとネズミだという事ですが…真実は神のみぞ知る〜〜〜。

Comment

There is no comment on this post. Be the first one.

Leave a comment

CAPTCHA